英語では、日本のことを「Japan(ジャパン)」と呼びます。
ではなぜ、「ニホン」や、「ニッポン」ではなく、「ジャパン」と呼ばれているのでしょうか?
この記事では、外国人が日本のことを「ジャパン」と呼ぶ理由を解説していきます!
日本という呼び方は、いつからあるのか?
そもそも、我々日本人が自国のことを日本と呼び始めたのはいつからなのでしょうか?
日本という呼び方が登場する前まで、中国から「倭(わ)」と呼ばれており、日本列島の国家自体も「倭」を自称していたそうです。
また、5世紀のヤマト王権の統一以来、「やまと」を内名として用いていたとされています。
しかし、7世紀以降は、日本列島が中国の東側に位置することから、「日出ずる国=日本」と呼ばれるようになったそうです。
「日本」という国号が定着してからも、日本国内では「やまと」と呼ばれ続けており、「ひのもと」という読みは、「ひのもとのやまと」という「やまと」の枕詞として万葉集で用いられていたんですよ!
そこから平安時代に移り、音読みである「ニホン」、「ニッポン」、時には「ジッポン」と呼ばれる様に移行していったそうです!
日本と中東は同じ?
日本という呼び方の始まりからも分かる通り、そもそも日本という名前自体は、自分で呼び始めたものではないのかもしれません。
「日の本(ひのもと)」、つまり太陽が昇り初める始点という目線は、日本列島を東側に見ることが出来る中国からの目線であるという考え方も不思議ではないでしょう。
つまり、日本人が西アジアや北アフリカを「中東」と呼んでいることと同じシステムであると言えるでしょう。
世界地図を見てみると、西アジア・北アフリカは日本から見た場合、明らかに西側に位置しています。しかし日本語ではこの地域を中東と呼ぶのです。
これは、イギリス人の視点で付けられた呼称であることを考えなければ分かりません。
日本のことを「極東」と呼ぶのを聞いたことがあると思います。イギリスから見て日本を「極東=極めて東」とした際に、西アジア・北アフリカの地域は「中東=中くらい東(middle yeast)」となるのです。
日本から見た場合、イギリスを「極西」、西アジア・北アフリカを「中西」と呼んでみても間違いではないかもしれません。
また、東京の人からすれば、「日出ずる国=太陽の始点」は、千葉県の犬吠埼であり、「日本の中の日本」は案外千葉県なのかもしれません…?
海外からの日本の呼称
現在は、「日本」という国号を自称していますが、海外からは「ニホン」や「ニッポン」とはあまり呼ばれていません。
実際に他の言語ではどのように呼ばれているのでしょうか?
- 日本語 日本(ニホン ニッポン)
- 中国語 日本(リーベン)
- 韓国語 일본(イルボン)
- 英語 Japan(ジャパン)
- ドイツ語 Japan(ヤーパン)
- フランス語 Japon(ジャポン)
- スペイン語 Japón(ハポン)
- イタリア語:Giappone(ジャッポネ)
- ロシア語 Япония(ヤポーニャ)
- スウェーデン語 Japanska(ヤパンスカ)
- トルコ語 Japonya(ジャポンヤ)
- タイ語:ประเทศญี่ปุ่น(イープン)
他の言語では、このように呼ばれており、書き文字としての「Japan」が大体のベースになっている事が推測できますね!
何故Japanと呼ばれる様になったのか?
日本では現在、国号を「日本」と定めていますが、海外ではジャパン等と呼ばれているのは何故でしょうか?
原因は大航海時代に遡ると考えられます。
マルコ・ポーロがアジア諸国で旅をしている最中に、中国の商人によって「ji-pen-quo(ジーペングォ)=中国語の方言で日本という意味」という言葉が伝えられたと言われています。
これが東方見聞録にて、「黄金の国ジパング」として広まったため、このような呼び方が定着したとされています。
日本をジャパンと呼ぶ理由
日本がジャパンと呼ばれているのは、マルコ・ポーロの影響が大きいということですね!
最近はスポーツの国際大会で「ニッポン!」と応援する様子や、アニメ市場の拡大等の影響で、「Nippon」と呼ぶ外国人も増えてきている気がします。
外国人の方々には、是非「日本」という正確な呼称で呼んで欲しいものですね!
…そんなことないか。。。
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