英語では、ドイツの事を「Germany(ジャーマニー)」と呼びます。
では何故、日本では「ドイツ」と呼んでいるのでしょうか?
この記事では、日本人がドイツをドイツと呼ぶ理由を紹介していきます!
他の言語では、ドイツを何と呼ぶのか?
英語では、ドイツを「Germany(ジャーマニー)」と呼びますが、他の言語では何と呼ぶのでしょうか?
古高ドイツ語「diutisc(民衆)」由来
- ドイツ語 Deutschland
- オランダ語 Duitsland
- ルクセンブルク語 Däitschland
- デンマーク語 スウェーデン語 ノルウェー語 Tyskland
古代ローマ時代の地名「Germania(ゲルマニア)」由来
- 英語 Germany
- イタリア語 Germania
- ルーマニア語 Germania
ゲルマン人一派「Alemanni(アレマン人)」由来
- フランス語 Allemagne
- スペイン語 Alemania
- ポルトガル語 Alemanha
- トルコ語 Almanya
ゲルマン部族「Saxon(サクソン人)」由来
- エストニア語 Sakamma
- フィンランド語 Saksa
スラブ祖語「Nemets(喋れない人々=外国人)」由来
- チェコ語 Německo
- ポーランド語 Niemcy
- スロバキア語 Nemecko
由来不明(諸説あり)
- ラトビア語 Vācija
- リトアニア語 Vokietija
日本語での「ドイツ」の由来は?
日本では、江戸時代に交流が盛んであったオランダの商人が、ドイツのことを「Duits(ドゥイツ)」と読んでいたものが広まったと言われています。
つまり、我々日本人が使っている「ドイツ」という呼称は、ドイツ人が自ら使っている「Deutschland(ドイチュラント)」という呼称と近いものだったんですね!
ジャーマンポテトは、ドイツには無い?
ジャーマンポテトと言えば、ドイツ料理というイメージがありますが、日本人がイメージするジャーマンポテトは、ドイツにはありません。
英語でドイツを意味する「ジャーマン」と、英語でじゃがいもを意味する「ポテト」を組み合わせた名前という時点で、ドイツ料理でないことは一目瞭然ですね。
更に言うと、英語では、ジャーマンポテトのことを「ジャーマンフライ」と呼ぶそうです。フライドポテトを「フレンチフライ」と呼んでいるのと同じ様な感覚ですね。
つまり、ジャーマンポテトは和製英語ということになりますね。
ちなみに、じゃがいものことはドイツ語で、「Kartoffel(カルトッフェル)」と言います。
しかし、ドイツにもジャーマンポテトに類似した料理は存在します。じゃがいもと玉ねぎとベーコンを炒め合わせたもので、「シュペックカルトッフェルン」や、「ブラートカルトッフェルン」と呼ばれています。
ということで、ジャーマンポテトとは、ドイツ風じゃがいも料理という意味だったということですね!
ドイツ風の料理なのに、和製英語の名前がつけられているところに、日本語の奥深さを感じられます。東京ドイツ村が千葉県に有るようなものですね!
ドイツをドイツと呼ぶ理由
日本人が、ドイツをドイツと呼ぶのは、ドイツの隣国であるオランダと、江戸時代に交流していた時の影響が強く残っているのが理由だと分かりましたね!
また、ドイツ人からすると、日本人によるドイツという呼び方は、自国の発音に近いからか好印象を持たれているそうですよ。
これからも、ドイツのビールやソーセージ、バームクーヘンを貪り尽くしましょう!
コメント